スタスタスタ……。
清龍くんの家についた志乃さんはこんな時のためにと受け取っていた合鍵で家の中に入っていった。
その後ろに私の他、数名のスタッフが続く。
迷いなく家の中を進んでいく志乃さんの様子からして、前にもこんなことがあったのかな?
志乃さんがドアの前に立ち、ノックをするもやはり返答はない。
それを受けて志乃さんはためらいなくドアを開け、部屋に進入した。
ガランとした部屋を見回すと、ベッドの中央が盛り上がっているのが目にとまる。
やっぱり寝てたんだ……。
布団の隙間から柔らかそうな髪の毛が見える。
枕元では携帯電話が光っている。
ツカツカツカ……。
バサッ。
志乃さんは足早にベッドに歩み寄ると、無言で布団を引き剥がす。
容赦ない。
布団の下からはブルーのパジャマ姿の清龍くんが現れた。
「……うっ」
寒さが身に応えたのか、清龍くんは顔をしかめて低く呻き声を上げる。
『……//』
無駄に色っぽく聞こえるその声に頬を赤らめた。

