私こそ光る☆君~四季折々番外編~

クイクイッ。


「ねぇ、セイくん?

ハロウィンなのに、どうして大福なの?☆」


由依が清龍の服の裾を引いて尋ねた。


そう言われてみればそうだ。

普通、ハロウィンに和菓子は持って来ないよね?


皆の注目が集まる中、清龍は告げる。



「形、カボチャっぽい……」


これに対する私たちの反応は二つに分かれた。



『……えっ、形!?』


「……っ、意味わかんねぇ。

どうやったらそうなるんだよ!?」


と、コケそうになりながら疑問の声をもらす、私と遥。


「そっか~☆」


「想定内。

セイらしい答えだね」


と、何の疑いやためらいもなく頷いてみせる由依と紫水。



「お前らおかしいだろ!?」


「おかしくないもんっ☆」


納得いかない様子で詰め寄る遥に対し、由依はムッとした様子で対抗する。


あれで納得するのはどうかと思う。

思うんだけどね……。


この状況、ヤバくない!?

また喧嘩になりそうな……。