「わ~い、ありがとう。

カボチャクッキーか~。

僕、だーい好きっ☆」


受け取るなり、ガサゴソと確認して幸せいっぱいに微笑む姿は、どんな服装をしていようとも天使だ。



「う~んっと、僕からカナちゃんには……☆」


『えっ、私にもくれるの?』


てっきり由依はもらうのが専門だと思っていた私は、由依の発言に驚いた。


「当たり前だよ。

でも、可愛くおねだりしてね☆」


うっ、可愛くおねだり!?

ど、どどど、どうすれば……?


由依の急な注文に困惑する。


おねだりって、ハロウィンだからアレを言えばいいんだよね?

でも、可愛くなんてどうすれば?


『えと……Trick or treat?//』


わわわっ、自信なくて疑問系になっちゃった……。


「う~、カナちゃん可愛い!!☆」


なぜだか身悶えする由依を見ながら思う。


可愛い?

それは由依の代名詞だよ。