私こそ光る☆君~四季折々番外編~



「左……」

「もっと前に行け」

『ちょっと左に行き過ぎかな?』


各自1回ずつ指示を与えていく。


わぁ、すごい!!

由依、スイカのまん前だ!!


このまま順当にいけば由依の勝ちだと、内心キャッキャと喜んでいると……?



「そのまま後ろ向いて、木刀を振り下ろして」


……えっ?


私が首を傾げたのと、由依が木刀を振り下ろしたのが同時だった。


バコッ。


当たった。



遥の肩に……。


「ってぇな、おいっ!!」


よそ見していた遥が怒鳴る。


当たった音からして、すごく痛そうだったから怒鳴るのも無理ないんだけどね。