「次は僕の番だね」
そう言って紫水は目隠しをし、木刀を握る。
なんか、目隠しされてる(正確には自分でしたんだけど)紫水に違和感が……。
「そっちでいいんじゃねぇの?」
「どっちだろうね?☆」
『えっと、紫水の好きに進めばいいんじゃないかな?』
「……そっち?」
紫水のことだから、きっと何が何でも勝って罰ゲームを決める権利を獲得するつもりだろう。
皆そう考え、紫水には曖昧な指示しか出さなかった。
結果、見事失敗。
それでも、勘だけでダミーのビーチボールに木刀を当てたときは、ちょっとヒヤッとしたけど……。
あれっ、でも紫水にしては素直過ぎる気が……?
気のせい、だよね?
そんなことを考えていると、由依の番が始まってしまっていた。

