ジャンケンの結果、私、紫水、由依、清龍、遥の順で挑戦することに。
うう、私がトップバッターだ。
大丈夫かな……?
「もっと右~!!☆」
「バカ、行き過ぎだ」
指示に従い、砂浜の上をおぼつかない足取りでよたよたと歩く。
「もう少し後ろに下がりなよ」
「その辺……」
なんとか転ばずに済んだことに安堵しつつも、気合いを入れ直して木刀を振り下ろす。
『えぃっ!!』
何の手応えも無い。
空振りだった。
「残念☆」
『あれっ?』
目隠しを取り、視線を左右に這わせて目を瞬く。
スイカどこ?
「後ろだよ」
紫水の言葉に振り向くと、足元に緑と黒の縞模様の球体があった。
方向が悪かったわけね。

