「他人が考えたものをそのまま真似するなんて、僕のプライドが許さないから」


やばっ、また考えてたこと口に出しちゃってたみたい。

でも、だからって遊びに独自性を求めなくても……。


「ねぇねぇ、早くスイカ割りしようよ?☆」


待ちきれなくなった由依が私のシャツの袖を引いて急かす。


『でも、まだルールが……』


困った顔をしていると、仕方なくというふうに口を開いた。


「したくはないけど妥協して、勝った人が罰ゲームを決めるっていうのはどうかな?」


『えっ、そんなのでいいの?』


なんか、紫水にしては平凡な案だよね?


「本当は良くないけど、君にそんな顔させてられないから」


(さて、どうしようかな……
↑by 紫水)


にっこり笑いかけてくる紫水の考えはやはり読めない。


……大丈夫、だよね?