「え…?」

今までバカにしてきたのに、
急に…何?

「だから!!りんは冷たいけど女の子なんだって!!」

何こいつ。
何言ってんの?

「あ、バカにしてんでしょ。」

絶対にバカにされてる。
裏切るに決まってる。
信じたって…いいことなんかない。

「してない。俺の本音。」
「…ウソだ。」

でも、真剣な目。
本当なのかな…
受け止めていい…よね…?

「本当。」
「…じ、じゃぁ…」

いや、どうせ情報集めてバラすんだよな…
そんなことされたら、学校行きたくなくなる。

「信じてよ。」

やだ。でも信じたい。

信じたいのに、さっきの出来事が思い浮かぶ。

あんな風になるんでしょ?

あぁ、バカにされて中学校生活を終えるの?

転校したいな~

「俺はりんを裏切らない。だから、信じて。」

そんなこと言わないでよ。
イヤでも信じちゃうじゃんか。
やめてよ…

「やめてよ…ホントは笑ってるんでしょ?もっと泣けって。」
「そんなこと思ってないよ。…な?」

愁は、私の手のひらをひろげて
自分の手をくっつけた。

「え?」
「約束…な?」