~りんsaid~
あれから何時間泣いただろうか
お兄ちゃんが心配してくれてるのも
シカトして泣きじゃくっていたのかな
「りん、落ち着いた?」
「...うん」
きっと目が真っ赤になってると思う
自分のことより他の人が心配
「お父さんは?」
まずは親が心配
仕事先も遠く、田舎の方だから
何かあったんじゃないかと心配になる
「連絡つかない。
まだ電波が戻ってないんだ。」
「そっか」
なんて答えていいかもわからなくて
素っ気ない返事になってしまった
なんとなくケータイのワンセグをつけてみる
私と兄は、アナウンサーの言葉に衝撃を受けた
『津波警報が出されました。
大きい津波が予想されるので直ちに避難してください。』
自分の家は海岸沿いではない
けれど、友達やおばあちゃん、親戚が
海岸沿いに住んでいる
大きな津波なんて見たことない私たちにとっては
予想も出来ないほどだった
「おばあちゃん大丈夫かな」
「今一人かな」
「無事に避難できてるのかな」
二人で無事を祈ることしか出来なかった
ただただ、人が巻き込まれないようにと
祈るだけだった
あれから何時間泣いただろうか
お兄ちゃんが心配してくれてるのも
シカトして泣きじゃくっていたのかな
「りん、落ち着いた?」
「...うん」
きっと目が真っ赤になってると思う
自分のことより他の人が心配
「お父さんは?」
まずは親が心配
仕事先も遠く、田舎の方だから
何かあったんじゃないかと心配になる
「連絡つかない。
まだ電波が戻ってないんだ。」
「そっか」
なんて答えていいかもわからなくて
素っ気ない返事になってしまった
なんとなくケータイのワンセグをつけてみる
私と兄は、アナウンサーの言葉に衝撃を受けた
『津波警報が出されました。
大きい津波が予想されるので直ちに避難してください。』
自分の家は海岸沿いではない
けれど、友達やおばあちゃん、親戚が
海岸沿いに住んでいる
大きな津波なんて見たことない私たちにとっては
予想も出来ないほどだった
「おばあちゃん大丈夫かな」
「今一人かな」
「無事に避難できてるのかな」
二人で無事を祈ることしか出来なかった
ただただ、人が巻き込まれないようにと
祈るだけだった

