ガタガタガタッ


あ、地震だ


俺と桃葉はビクともしなかった。

そんなの今だけだった。


揺れがどんどん大きくなっていく。


「おいっ!大きいぞ!!」

「きゃー!!」


俺と桃葉は何も落ちてこない場所に避難した。


大きい揺れはまだ続く。


「助けて...」

桃葉はそうつぶやく。

「大丈夫だ、俺がついてるから」

俺は桃葉を落ち着かせることだけに必死になって
どうしていいかわからなくなる。

自分がしっかりしなきゃいけないのに
経験した事ない地震の揺れに少しビビる。


揺れが治まったとき、桃葉は号泣。

「治まったからな、もう大丈夫だ」

「...うっ...うぅ...」

号泣している桃葉はその場でじっとしながら泣いていた。


俺は親に連絡しようと
自分の部屋にケータイを取りに行った。


「うわ...。」


部屋は家具が落ちてめちゃめちゃ


ベッドまで行く足場がなくて本とかを踏んで前へ進む


ケータイを取りリビングへ戻る。


ケータイが繋がらない。


親や親戚への安否確認が少しの間できなかった。


「りん...」


俺はあいつの事を思い出す


無事なのか