~愁said~

俺はりんを送って行った後、まっすぐ家に帰った。

「ただいま..」

「おかえり!お兄ちゃん!」

迎えてくれたのは、妹の桃葉。

明るいんだけどこいつは生まれつき病気を患っている。

クラスの人とかは知らないはず。
部活ソフト部で元気にやってるしな。

ポジション、キャッチャーとか意外に出来るやつなんだな。
初耳。

「そういえばお兄ちゃん、なんかあったんだって?」

「は?」

「とぼけても無駄だよー!先輩から色々聞いたもん!」

もしかして、あのことかな?

「何を?」

わざと俺は知らないフリをする。

「りん先輩といっ「あー!!」ふふふっ」

「言うな//」

「はいはい(笑)」

やっぱこいつは情報早いなぁ。

えっ、知ってるって事は見られてたのかよ。

最高恥ずかしい//


部屋行こうかな。



「お兄ちゃん、なんか変な音しない?」


変な音?テレビの雑音でもない。


「なんだろ。とりあえずなんかあったら呼べ」


俺は桃葉にそう告げて、部屋に向かおうとした。