会いたい



ガタガタガタガタ――

「お兄!!地震でかいっ!!」
「ちょっ!!お母さんの位牌と写真とって!!」
「うん!!」

スゴく大きな地震。

食器は割れて、水槽の水は大きく揺れている。
水槽を必死におさえているお兄。

私は何も落ちてこない所に座っていた。

怖い…このまま死んじゃうのかな…
嫌だよ…愁に気持ちを伝えてないし、
お父さんの安否確認だってまだ。

おばあちゃん達だって、大丈夫かわからない。

みんなに会いたいよ…。

誰か、助けて…

え…?メールが繋がらない…
え!?ヤバイよ!!怖いよ…

みんなは無事なのかな?

親友のアサミは今、バレーの大会前で
学校の体育館にいる。

アサミは大丈夫なの?

先生は?…先輩方は?
他中、他県の友達は?

「ダメだ…死ぬかもしれない…」

揺れが治まったあとに、
私は人生初、ネガティブになったのかもしれない。
怖いという感情に支配されていたから。


涙が出てくる。

別に悲しいわけでもないし悔しいわけでもない。

不思議な涙。


ねぇ、愁。

今の私はどうなっているの?


教えてよ。