「 さむーい 」


待ち合わせ場所で缶コーヒーを飲んでいる
ちぃくんをめがけて走って抱きついた。


「 絶対、
知花は寒くないよ。
今走ってきたんだから!! 」


「 あはっ!
バレたかぁ!
だって冬になったんだもん。
くっついていたいんだもん。
夏じゃ、ちぃくんが拒否るじゃん! 」


イヤなのかな?
って思うけど…
イヤじゃないんだね。

くっついてる私を
退かそうとしないし、
だからそのまま歩いてる。


「 ちぃくん、
今日は どこに行くの? 」


「 考えてなかった。
知花に会えるのが嬉しいから…
どうしようか?
一応、車できてるけどね。 」


あまりにもサラリと言われちゃったけど、
めちゃくちゃ嬉しい言葉もらっちゃったよ!
録音したかった!!
会えない時間
ずっと聞いていたいよ。


「 お腹すいちゃったよぉ。
どこかで食べようよ。 」


「 知花って
いつもお腹すいてない?
ちょっとプクプクな知花が好きなんだけどさ。 」


うひゃぁぁぁ。
今日は何があったの?
ステキすぎる言葉ばかりを
私に伝えてくれるの?