七虹とちがって思ったことは素直に話をしてくれる柊菜が好き。


「 柊菜、かわいい! 」


ぎゅっ!と抱きしめたら。


「 私は、かわいいんですぅ! 」


ってかえってきた。
七虹とはしない会話が新鮮で楽しかった。



柊菜と付き合いだして三ヶ月が過ぎたころ

七虹が他の男と歩いてるのをみかけた。

柊菜がとなりにいるのに足をとめて見てしまった。

そりゃ
オレが惚れた女の子だから他の男だって惚れるよな…。


「 正臣!
そんなに捨てた女がいいなら、
そっちに行けば?
あっ!
でも女の方は
もう正臣に興味ないかもね?
私別に正臣じゃなくてもいいから…どうぞ! 」


オレに手を振り
悪魔の微笑みっていうのか?
オレが、かわいい!って思っていた
その裏には…


七虹
オレは七虹を捨てた罪ってモノを
今うけた気がする。


七虹はオレに気がつかないで男と歩いている。

あの照れたようにする笑顔…
少しゆっくりに歩くところ…

みんなオレのモノだったのに…。


オレは
どんなにどんなに後悔しても

もう二度とオレの隣で笑ってくれない七虹をみていた。


七虹が幸せに笑っているのなら、
それでいいと思うしかない自分は
自然に涙がこぼれた。





end