大好きな彼女がいても
他の女の子にも心を奪われるって罪なこと?


ずっと七虹と付き合っていた。
一生一緒にいたいって本気で思っていたよ。
その気持ちにウソはない。


でも柊菜と初めて会話した時に
マジでヤバイと思った。
何がどう良かったのか?
そんなの知らないよ。
とにかくヤバイと思ったんだ。


それからは
七虹と一緒にいても
柊菜のことばかり考えていた。


こんな気持ちで七虹に会ってる方が罪なことだろう?


「 ごめん オレ
他に好きな子できたんだよね。
だから七虹とは
もう会えないから…。 」


それだけ伝えた。

でも七虹から言葉は何もなかった。
ただ頷いて手を振ってた。


七虹のモノわかりがいいところがキライだった。
けど、
キライだったところが今のオレには助かった。
素直にそう思えた。



約束の時間より
かなり早くきていた柊菜を見られたかもってドキドキはあるが

これから一緒にいる柊菜に見られてなかったらいいだろう。
なんて簡単に考えていた。

オレに
このあと
とんでもないことがおこるなんて思いもしないで
柊菜と手を繋いだ。