「 ママみてみて!
お空から綿飴が降ってるよ。 」



私の大切な息子央一が
窓に小さな手をピタッとつけて
外をジーッと見ている。
かわいいくらい目をキラキラ輝かせている。


横顔が
私の大好きな人に
めちゃくちゃ似てきたなぁ!!



「 パパ…。 」



冷たい窓に
小さなオデコをつけて呟いていた。


央一は、
パパを知らない。

いつも見せてる写真しかない。

私の前でパパという言葉を呟いたのは久しぶりだ。



「 あっ! 」



央一は走ってきて
一央…パパの写真を窓にピタッとつけて



「 パパみてみて!
雪の花が咲いているよ。
見えるかな? 」



私は央一の言葉を聞き
不思議に思い近づいた。



「 央一、
雪の花って? 」



「 あれだよ! 」



央一の小さな指差してるものを見た

外にある植木に雪が降り積もっていて
キレイに見える。

雪の花かぁ…
かわいいこと言ってるなぁ。



「 ママ!
パパもキレイって言ってくれたよ。 」



央一の笑顔は
心がいつも和まされる。



一央、
やっぱりあなたに会わせたかったなぁ。


心の中で呟いた。