美渚といると
何時間も一緒にいるのに…
ぜんぜん時間を感じさせない。

もう夕暮れ…。


今日は
放したくない!って
気持ちがいっぱいになっていた。


いつものように手を振って
反対側のホームに来たけど…
ダメだ…
今日は…。


[ そこに居てね。 ]


ボクの手から美渚に伝えて急いで…
とにかく急いで美渚のところまで
何分もかからないのに、
とっても遠くて…

走ってきたボクに美渚は


[ どうしたの? ]


ビックリとした目をして
でも嬉しそうに微笑んでくれた。


[ もう少し美渚と一緒にいたいんだ…
だから…。 ]


ボクは思わず人が見ていることも関係なく抱きしめた。


トントンとボクの背中を叩くけど
それはボクを拒否されての強さじゃなく
恥ずかしいよって言ってるような強さ。

うーん、
ボクの美渚は可愛すぎる。

顔みたいけど
この温もりも手放したくない。