『もっしー♪今日な……』
相変わらずうるせーぇ。
「何の用だよ」
『いや、用はないけどノロケを…』
「お前のノロケ聞くとか料金の無駄」
『冷たいな~!
あ、俊って美紅ちゃんのことすきだろ!?』
ああ?
俺が美紅を??ないない…。
「馬鹿じゃねーの。じぁあ切るよ?」
『あーまて!!修学旅行の班あの4人だからな』
「はあ?勝手に決めんな」
『まあ美紅ちゃんいるしいいじゃん』
「ああ?」
『怖えーよ!じゃあそういうことで!よろしく☆』
――ブチッ
はー、寝てたっつーのに。
眠み~…
寝るか…。
「俊おは!!」
涼介がいつものように来た。
「おう」
今日は席替えの日だ。
誰だろ。女子うるせーんだな。いつもごちゃごちゃしゃべってきて。
「五十嵐くん、おはよ」
えっ、美紅じゃんっ。いいのか悪いのか…。
まあいいほうだな。他の女子よりは。
授業中話せんから俺が言いたいことを紙に書いた。

