…でも、今回はこれくらいじゃめげないもんね。
絶対ときめかせて、どぎまぎして慌てる蒼を見てやるんだから!
そーだっ!蒼は今わたしに優しい。
これを使わない手はないじゃないか。
よし作戦②実行だー!
…目を閉じて、
「んー、なんか辛くなってきたぁ。
蒼、わたしの部屋行こう?
寝るまで側にいてよねー。」
甘えた声でそーゆーと
「わかったよ、行くから、ほいっ。」
そーいって、わたしに手を差し延べてくる。
ひっひっひー
心の中でほくそ笑みながら
蒼の大きな手に自分の手を重ねる。
男女がふたりっきりで部屋の中。
こんなにいいチャンス、他にないでしょ?
蒼、ここまできたら
わたしのもんよ!

