「みなさん、今日は転校生がいます。さあ、入って星名くん」
 ざわついた教室に入ってきたのは、とっても青白い顔をした美少年☆だった。
「ねえねえ、あの子かっこいいね。」
 と、加奈子があたしに耳打ちした。う~ん、確かにかっこいい。だけどちょっと青白過ぎるよね、とあたしは思った。
「ぼくの名前は星名 Q二(きゅうじ、と言います。はじめまして。」
「きゅう、なんて変わった名前だね~」またまた加奈子が言った。
「よし、じゃあ席はとりあえず西岡 けいの隣にしよう。」
 と、先生が言って、転校生はあたしの隣の席に座った。だけど、不思議な気持ちがした…。どうしてって、実はあたしの隣の席には3日前までやっぱり転校生の『九一(きゅういち)』君が座っていたのに…。3日前に来て、昨日また転校していった『九一くん』。彼も結構青白い顔をしてたっけ…。これって偶然?なんだか変だなあ。
 隣に座った彼は青白い顔に、唇はまるで血のように真っ赤だった。