♪♪♪~
ケイタイが鳴る。目がかすんで誰からか見えない。
とにかく出てみる。

 「はい。」

 「もしもし。俺だけど・・・」

彼からである。

 「何?もうくるな。顔も見たくないんじゃなかったの?」

 「戻りたいとかじゃないから!荷物全部もってけ!」
そういって電話を切られた。

あぁ~服とかいっぱいあったっけ。
まぁいいや。そのうちほかすでしょ。
そう思って何も連絡しなかった。

2日後・・・メールがきた。”服!”
 こんなけ?私はうっとうしくなり”捨てといて!”

 ”イヤだ。めんどくさい。取りにこい!”

はぁ・・・。もういいわ。取りにいくか。このメールがめんどいわ・・。

そうおもって、”わかった。取りいくからまとめておいといて。”




夕方

 「父さん。荷物取りにいってくるわ。」

 「わかった。飯は?」

 「食べるし。」


そういって家を出る私。
 普通、1人で大丈夫か?とか聞くんちゃう?
 ・・・まぁいいや。親と思ってないしな。


自転車を漕ぎながらそんなことを思う私。

彼の家に着くと荷物がちゃんとおいてある。
それを持ってスグ家を後にした。
帰り道・・・

なんで?涙が止まらない。どうして?