服を着て私は自転車にまたがった。

　「もう二度とくるな！｣

私はｼｶﾄした。(誰が来るか！連絡さえしないし。)

自転車を漕ぎ家に帰る。

当然父は寝ている。母も妹も一緒には住んでいないのだから帰っても誰もいない。
いるのはミントだけだ。

私はミントに抱きつき泣いた。ミントは静かにじっとしている。
私を包み込んでくれているように思えた。

そのまま私は眠りについた。ミントにしがみついたまま。。。





朝起きるとミントはいなかった。
父と朝の散歩にいっているのだ。私は珍しく早く起きた。

ｶﾞﾁｬ。　父とミントが帰って来た。

　「おはよ。」

　「おは・・・よ。さや！お前顔どうした？！」

　「えっ？」
私は鏡を見た。
目に青あざが。片目が開かない。
殴られたときに目に衝撃が走ったのを覚えている。
あらら・・・昨日のがこんなんに。まぁ泣いたのもあるけど・・。

　「何か凄いことになっちゃってるね。｣と苦笑する私。

　「凄いことじゃないわ！何があったんだ？」
いつになく父親らしいことを言う。
(こんなときくらいしか父親にならないんだねあんたは。)

　「別に・・彼氏に殴られただけ。でも別れてきたから大丈夫だよ。」
とぶっきらぼうに答える。

次の瞬間私はあきれた。
父親からの言葉に私は失望した・・・