「凌っ…だいすきだよぉ~っ」
「ちょっ…鼻水つけんなよっ」
「だっでぇ~っ…」
2人で笑って、家に帰った。
俺の背中は、唯の涙と鼻水で濡れてたけど
唯の笑顔だけで、俺は幸せな気分になれた。
「いっ…てぇ…」
「ごめんっ…痛かった?」
「いや…いいから貼って」
「背中も腕も痛かったよね…ごめんね?」
「こんなの何ともねーよ」
おばさんに湿布を貼ってもらうわけにもいかず
結局、背中だけ唯に頼むことにした。
「唯、もう熱下がったのか?」
「冷えピタ貼ったから、だいぶ楽だよ」
「無理すんなよ」
笑っているけど、まだ頭が痛そうだった。
唯の部屋から出ていこうとしたとき。
急に後ろから抱きついてきた。


