「ゆい先輩っ…」
「あっ…流星くん」
「顔色…悪いですよ?帰ったほうが…」
「私なら平気だよ」
今日はちゃんと凌と話したいから。
だから、流星くんにはちゃんと言わなくちゃ。
「あのね…私が大切なのは、やっぱり凌なの。だから、流星くんの気持ちには応えられない」
「…分かってますよ、そんなこと」
「えっ…?」
「道木先輩に敵わないって、分かってました。そんな顔させて、俺…最低っすよね」
「ごめんねっ…私…」
「俺のために泣いてくれて、嬉しかったです…ありがとうございました!」
「流星くん…っ」
「俺は笑ってるゆい先輩が好きなんです…それなのに、困らせちゃって…すみませんでした」
私は、凌も流星くんも傷つけちゃったのかな…
ほんと、最低なのは私だよ。


