「ゆい先輩って、何人家族なんすか?」


「3人だよ。お父さんは海外にいるけど、いろいろあって今は凌も一緒に住んでるんだ~」


「楽しそうでいいっすね」


「そうかな?」


「俺には家族がいないんで…ゆい先輩がうらやましいです」


「流星くん…」


「ま、一人暮らしもなかなか楽しいっすよ!」




家族がいないって、何か事情があるのかな?


一瞬悲しそうな顔を見せた流星くん。




なぜか、凌と重なって見えた。


誰も信じられなかったの時の凌のように。