その後も熱のせいで


過呼吸の発作が出たりして。


唯がやっと落ち着いたのは、11時過ぎだった。




「凌…風邪…移っちゃう…から…」


「俺は平気だから、唯は大人しくしてろ」


「…ん」


「今日はずっと一緒にいてやるから、な?」


「ゴホっゴホっ…ほんとにっ…?」


「ほら、大人しく寝てろ」




そう言って、頭を撫でると


安心したように、唯は目を閉じた。




唯、熱いな…


唯の額に濡れたタオルを乗せて、


寝たのを確認してから、静かに部屋を出た。