ー凌sideー




『はっ!?部活休むって何だよ!?おい凌っ』


「じゃ、そうゆうことだから」




健太との電話を切って、唯の元へ向かう。




「とりあえず、健太に連絡しといたから」


「凌…ごめん…ね?」


「38度2分…か」




昨日の夜、唯が熱を出した。


唯が意識を失うように倒れてきて、


急いで熱を測ったら予想通り。




「唯、具合悪いなら早く言えよな?焦るから」


「ケホっ…だって…自分でも気づかなかったんだもん」




バカは風邪引かないって言うけど、


バカは風邪を引いても気づかない、が正しい。