「ねぇ、あゆ」


「ん~?」


「私の事故のこと、凌から聞いたよね?」




ミルクティーを飲んでいたあゆは、


小さくうなずいた。




「そのときね、首と腕に傷…残っちゃってさ。いつもは髪とかで見えないけど、浴衣着たら見えちゃうかな~って思って…」


「唯…」


「私の傷ね…凌、結構気にしててさ。だから、お祭りのときくらい…凌と健ちゃんには、あんまり見せたくないなぁ~って」




凌、この傷見ると悲しそうな顔するんだよね…


私にとっても、1番のコンプレックス。