お互いを、見つめ合う。 悲しみに溢れていた凌の瞳は、 力強くて、優しい瞳に戻っていた。 凌が、愛しい。 本気で、そう思った。 凌はゆっくり、私の体を倒した。 「りょ…お…?」 「ごめん…俺、もう我慢できねぇ」 「…いいよ?」 「唯…無理しなくても…」 「凌なら、いいよ」 「…唯っ」 凌は私に、初めてをたくさんくれるね。 コンプレックスだった傷跡も。 凌になら見せられる。 凌が、再び私に触れようとしたとき。