結局、3つ目のおにぎりには…




「卵…焼き…?」


「あっ、そうだった!!」




唯の作った卵焼きは、少し焦げていた。


卵焼きは、俺の好きなもの。




唯、覚えてたんだ。


普段、料理なんてしないくせに。




唯が料理をする姿を思い浮かべると


おかしくも思い、愛しく思う。




不器用な唯の小さな手は、


絆創膏が何枚も貼ってあった。