皿にのった、3つのおにぎり。 形は崩れていて、大きさもバラバラ。 唯が作ったんだと、すぐに分かった。 「お母さんみたいに上手く作れなかったけど」 「ありがとな、唯」 不器用な唯が一生懸命作ってくれたおにぎり。 唯、家庭科が1番苦手なのに。 「いただきます…」 …ん? なんかこのおにぎり… 「凌、どうしたの?」 「なぁ、唯。このおにぎりさ…」 「ん?」