―凌side― 唯の家族はいつも暖かい。 俺の家族とは違って、全てが暖かく感じる。 そんな家の、薄暗い部屋にいる俺。 今はとにかく、1人になりたかった。 俺を心配してくれた唯に、怒鳴ってしまった。 たぶん、初めて。 唯、目に涙ためてたな… 泣かないように我慢してた。 ごめんな、唯。 唯は何も悪くないんだ。 悪いのは全部、俺だから。