『もう…こんな辛い思いしたくないんだよ…』 『りょう…』 『俺のためにも…生きてくれよ…っ』 昔から泣かない凌が 涙を流しながら、必死に叫んでいた。 人を失うほど、辛いことはない。 凌のためにも、生きなきゃ。 私は、生きていかなくちゃいけない。 凌の涙を見て、そう思い知らされた。