「私なんかで…いいのっ…?」 「俺は、どんなときでも唯といたいから」 「りょ…おっ」 「だからさ、唯。もう逃げるのは止めよう?」 「っ…」 「辛いこと、全部話せよ。1人で抱えるなよ」 「凌…っ」 「俺と一緒に、強くなろう」 その言葉は、ずっと求めていた言葉だった。 何度も、何度も、強くなりたいと願って。 勇気がなくて、逃げてばっかりで。 1人なんかじゃ、何も変われなかった。 私は目を閉じて、大きく深呼吸をした。