思いっきり泣いたせいか、 少しだけ息が苦しくなってしまった。 「唯、ゆっくり息して。大丈夫だから」 「っ…りょおっ」 「ん、すぐ落ち着くから」 昔から凌は、私に過呼吸の発作が出ると 落ち着くまで、ずっと一緒にいてくれた。 私は、凌にどれだけ救われてきたんだろう。 「唯が隣にいないとさ、なんか嫌なんだよ」 「えっ?」 「唯が、いいんだよ」