『それに…っ』 『それに?』 『じいちゃんからも…可愛がられてるし…』 少し恥ずかしくて、俯きながら言った。 しばらく沈黙が流れて、唯を見た。 『ねぇ、りょう』 『なんだよ』 『バカ…』 …は? バカってなんだよ。 唯だけには言われたくない。 そう言い返そうとしたら、 唯の目から大粒の涙が。 『うぅ~っ…りょうの…バカっ…!』