ー凌sideー 「唯、どうですか?」 「ごめんなさいね。まだ、無理みたい」 「そう…ですか」 「昨日も発作が起きたみたいで…」 事故のショックと不安で、 唯は過呼吸の発作を起こすことが増えた。 ひどい時期には1日に何回も発作が 起きていて、寝ることさえ出来なかったけど。 高校に入る前には、だいぶ落ち着いていた。 唯にとっても、恐怖でしかない発作。 それが起きてしまうということは、 唯の心が不安定になっているということだ。