私はワクワクしていた。
だって、もうすぐあの本が読めるのだから♪
何回か、開くがやはり彼の言った通り
真っ白で何も書かれていなかった。
今、私は15歳。
あと少しで16歳になる!!
その時になったらこの本が読めるんだ!!
そう思うとワクワクが止まらなかった。
「りか!!次の自己紹介りかの番だよ?」
虹歌に言われてまたトリップしていたようだ・・・
あわてて席から立つと
「私の名前は、伊藤りかと言います。
好きなことは、本を読むことです!
あ、後歌うことも好きです~
たまに、トリップして返事が後れることもありますが
どうぞよろしくお願いします。」
と紹介を終え、席に着いた。
どうやら、虹歌は私の前に自己紹介を済ましたらしい。
そうやって、自己紹介をしていくと
次は、私の隣の席の人らしい・・
私は、隣の人をそっと見てみた。
“バチッ”
目が合ってしまったようだ、慌てて逸らした。
「僕の名前は、五十嵐連。
好きな物は本です、後ダンスも
ちなみに、本を読んでしまうと話し掛けても
反応しないほど集中してしまうので
そこんとこ、よろしくお願いします。
以上です。」
と言って席に着くと、何故かまた私を見た。
う~?私何かしたかな?
そう思いながらも、視線に耐えていた。
