それにしても、彼はいったい何者なのだろう・・・
そう思った私は彼に聞いてみた。
「あの、どっから来たんですか?
うちの学校の生徒じゃないみたいだし・・・」
と聞けば彼、リキヤは意外そうな顔をした。
私がそんな事を聞くとは
思ってなかったのだろう。
「ほお・・・
何でそう思ったんだ?」
と聞かれたので、私は彼に
“この学校にあなたのような(美形)人はいない。
居たらきっと学校中で噂になるはずだ。”
と私は言った。
(だってさ・・・
美形だから目立たないわけがない)
そう言うと、いきなり笑い出した。
「ククッ・・面白い気に入った。
りかと言ったな、覚えておこう。」
と言うと、なにやら懐から本を取り出した。
それを、私の前に差し出して
「お前に決めた。
これをお前にやるよ。
ただこの本は16歳までに
開いても、ただの真っ白い本だ。
だから・・・」
と言い、私の目を見て言った。
「16だ。16になった時この本を見ると言い。
その時は真っ白では無くなっている。
其れまでは、ほかの本でも読んでるといい。」
と言って、本を渡した。
私が呆気にとられてる間に、頬に柔らかい感触がした。
それが唇だと思うのに時間が掛かった。
「っ!な//ななっ//
何するんですか///」
そう、さり気無くキスされたのだ。
「ククッ、やはり面白いな。
お前は、本読めよ?
そうすれば、いつかまた会える。」
