一度の保証(短編集)

「そうだわ、えりなちゃん。
もし、良ければ、少し 太一のお話の相手になってくれない?」


お母さんが、そう言うと、埜上さん夫婦は、俺達を驚き見た。


「いいの?
ねぇ、パパ ママ、いい?太一君は?」


えりなは、嬉しそうに 聞いていた。


「え、ええ。いいわよ。
でも、宮崎さん 本当によろしいのかしら?」


女性は、俺達に目を向け聞いてきた。


お父さんが、答える。


「はい。 私たち大人は、積もる話しもありますし、少し 外に出ますかね?」


「あっ!はい。どうもありがとうございます」


夫妻は、俺達に、一礼をし、言った。