一度の保証(短編集)

本気で親子喧嘩だってできるし、気を使うような仲合いでもない。


そんな俺には、気掛かりがあった。


俺の3つ下の妹だ。


今は、12歳になっているのかな。


俺が、気になる理由


それは、俺が、10歳の時になった重い病だ。


俺の場合は、早期発見で大事には至らなかったが…


遺伝性がないとは限らないから…


妹と言っても、血の繋がりがあるだけだ。


他人と何ら変わらない。


思えば、俺も妹も可愛そうなものだ


本来なら、家族として共に生活していたはずなのに、身勝手な両親、母親なのか?に、施設に捨てられたんだから。


まぁ、散々 虐待された上に実親に殺されるよりはマシか…
そう思えば、俺や妹を捨てた母親には、感謝までしなくとも、有り難いとゆう気持ちくらい芽生えなくもない。


朝のニュースを見ながら、俺は、毎朝に近く同じ事を思っていた。


新聞にも目を通し、俺は、いつもの時間に家を出て、扉を開けるとすぐある下に降りる三段ほどの小さな階段をくだり、鉄製の門を開け閉めした後、いつものバス停でバスを待ち、35分揺られて学校へ行く。