一度の保証(短編集)

「えりな!聞きなさい!
ちゃんと話すから聞きなさい!
えりなに、保証を受け渡してやるには、3人からの保証の受け渡しが必要なんだ。
それで、やっとえりなに一度の保証を受け渡してあげることができる。
だがな、今 言ったようにパパとママだけじゃ駄目なんだよ。
もう一人、もう一人いるんだ」


「じゃあ無理だね。
えりなには、パパてママしかいないもん!」


「必ず 見つける!
パパとママを信じてくれ!えりな!
愛しいえりな!
パパとママの宝物のえりななんだ!
えりなが、いなくなるなんて考えられない」


「パパぁ、えりなを助けてくれるの?」


「ああ、ママもパパも信じるんだ」


「えりな 頑張る!」


パパとママは、えりなに、泣き顔の笑顔を向けてくれた。


えりなは、パパとママの子になれて良かったよ。


こんなに愛されて


神様、それだけでも幸せでした。


パパ、ママ 無理ばかりさせてごめんね。


えりな幸せだったよ。


一度 生き返らせてもくれたんだもん!


えりなの為に


想ってくれて。


えりなには、もう分かってるよ。


パパとママ以外に、えりなをそんなに想ってくれる人いないんだ…