一度の保証(短編集)

「えりな、聞いてもパパとママを信じて希望を持っていてくれ」


「うん。パパ」


えりなは、パパを真っ直ぐ見つめた。


「えりなには、もう保証がないんだよ…
えりなが一歳半の時に、高熱でね、病院の処置や搬送の遅れたこともあって、助からなくて…
パパ達は、想い願ったんだ。その時の命が、今のえりななんだ。
それから、養女のえりなには、血の繋がらないパパとママじゃ 受け渡してあげたくても、受け渡してあげることができなくて…
えりな、ごめん。
でも、心配するな!
パパ達な、調べたんだ!
一つだけ えりなに保証を受け渡せる方法があるんだよ。
でも それには、少し時間もいるんだ…」


えりなは、パパの話しに信じられなく、こんな時 冗談でもないとも分かり、どうしていいのか分からなく、パニックになった。


「パパ?パパ?えりなは、死んじゃうの?もう生き返れないの?」


「違うんだ えりな!聞いてくれ!
必ず、パパ達が生き返らせる!」


「どうやって?そんなことできるわけないよ!
えりなは、苦しんで死んで終わりなんだ!
えりなは、えりなは!もう、生き返れないんだ!」