一度の保証(短編集)

えりなは、話すことにして、パパとママを部屋に呼んだ。


パパとママは、えりなの寝ているベッドの右隣にまる椅子を出し、並んで座った。


「あのね、パパ ママ
えりなのお友達の明日香ちゃんから聞いたんだけど、明日香ちゃんの親戚のおねぇちゃんが、ママから保証もらったんだって。
そうゆう事もできるって聞いてね?」


えりなは、パパとママの様子を伺って見た。


二人は、顔を見合わせたままになっている。


ママが、小さな声で話した。


「えりな…
そのことなんだけどね、えりなに話さなくちゃいけないことがあるの…」


ママは、目に涙を溜めていた。


「なぁに?」


少し聞くのが怖かったが、えりなも知りたいと思い、ママからの話しを待った。


「えりなはね、ママとパパの本当の娘じゃないの、養女なの。
えりなが、一歳になったばかりの時に、施設から…
それにね…」


ママは、言葉を続けるのを戸惑ったのか、涙を堪えるのに黙ったのか分からなかった。


「ママ?それに?」


ママは、聞いても声を出さない。


パパが、えりなに話しを続けてくれた。