一度の保証(短編集)

でも、貞司は、同じ職場の子と今までに付き合ったのは、その子ひとりだけで、別れてからは彼女いなかったし、あとは学生の時とかだからと言っていた。


もてすぎる貞司、あたしにとっては、一人とゆうのが良いか悪いかではなく、少ない人数に 不幸中の幸いだった。


今日も、いつものように貞司指名で、トリートメントとカットをしてもらう。


だが、なんだか今日は混んでいて、まだ一度も貞司と目すら合っていない。


あたしは、トリートメントをしてもらう為、通される通り美容師さんについてゆく。


「たおしますね〜」


声をかけ椅子をたおす女性

「今日は忙しくてバタバタしちゃってすみませ〜ん」


女性は、あたしの髪を丁寧に洗いながら言う。


「すごいですね。こんなに混む事 あまりないですよね」


「すみません。そうなんですよ〜。今 もう一つの店舗 少し改装してまして、少しの間 こちらだけなんで…
実は あたしは、そっちの店舗の従業員なんですよ〜」


「そうなんですか。あっ じゃあこっちの人は、あまりしらなかったり?」


「いえ、だいぶ前なんですけど、こっちにいたんですよ〜」


「あ… あ〜 そうなんですか」