一度の保証(短編集)

「気に入ったよ〜
裕馬があたしをほって男だけで楽しんでるうちに〜」



にっと笑って意地悪を言ってみる。




「本気でそんなん思ってないくせに〜
留衣ちゃん 俺ら先でるで〜」




「なんで?」




「二人でデートしようと思って呼びに来た俺に そんな態度ってないわ〜」




「そうやったん?ごめーん。じゃいこか?
愛里ちゃん ありがとう!楽しかったわ!
また遊ぼね」




あたしは、立ち上がる前に愛里ちゃんの顔を見て言った。



「あたしも、留衣ちゃん好きなった〜
またね〜」




「裕馬 精算は?」




「今日は 透耶のおごりや。
一応、俺らのこと祝ってくれてるつもりやで」




「そうなんや」




あたしと裕馬は、店を後にし、涼むように外を歩いた。




「留衣ちゃん、どっか行きたいとこある?」




「うーん?」




あたしは、裕馬の体に抱きつくように隣を歩きながらくっついた。




裕馬の腕が あたしを受け入れ仲良く歩く




「ホテル寄っていこっか?」




「そやね、家に帰るには、なんかもったいない気分…」