一度の保証(短編集)

「じゃあ、なんですっぱり夜やめたん?
なんか理由あんの?」



「裕馬が、生活面倒見るってゆうたからかな。
一緒におるのが自然やったから、結婚するわけじゃないしってくらいの気持ちで、あたしも23くらいやったし深くは考えんかったかも」





「二ヶ月前に結婚したんはなんでなん?」




「そりゃあ、ホストいっぽんやったのを辞めてくれて、ちゃんとプロポーズしてくれたからかな」




「プロポーズあったんやぁ?!」




「どんな!?」




愛里ちゃんは、体を乗り出すようにして興味心身に聞いてきた。




「はーい!そこまで〜」




裕馬の声に反応し、見ると、裕馬と愛里ちゃんの彼氏が、あたし達の側に来て言っていた。




「愛里、聞きすぎやぞ、

裕馬、すまん」




「ええって!透耶!
気にしてるけど〜」




「おい〜」




ふざけながら笑ってる二人を見ていると、次は、裕馬があたしを見た。




「留衣ちゃん言いすぎやし〜。
愛里ちゃん気に入ったん?」




ぶっちょうずらして言う裕馬