一度の保証(短編集)

喜一が、残して帰った食卓をかたしていると、自然と笑みが出た。


早く離婚なさいよ


喜一なら、離婚と決断するはずだって私、知ってるんだから。


私は、好きな人と最後の人生、最後まで居たいの。


最後に居るのは、私よ。


この時を待っていたの。