一度の保証(短編集)

あたしは、こうして二十八歳までなった。


家を出て暮らしていて、今は、ママとは、年に一度逢う程度だった。


離れているせいか、ママは 今までで一番優しかった。


食べ物をたくさん送ってくれたり、銀行に 2、3万たまに振り込んでくれていたり…


胸を熱くする出来事だったけれど、それでも 思い返すと、許せない事の方が多かった。とゆうより、多いかどうかは分からないが、確な物、それは消えない事。


あたしには、付き合っていて結婚しようと言ってくれた彼がいた。


プロポーズを受けたおおみそかの神社


座れそうな石段を見つけ話をしていた時だった。


あたしは、彼のプロポーズで、夢が叶う。
そう思った。


あたしの夢


彼とならきっと叶えられる。



あたしは、夢を叶える為にも、これから共に生きてゆく彼との為にも、ママとの事を知ってもらいたかった。


幸せになる為



それが、いけなかった。



彼は、あの時は、笑顔と同情と俺の気持ちは変わらない。と言ってくれていたけど、一月の終りに、あたしは、別れを告げられた。


あたしは、どうすれば良かった?


そう考えると、今に至る考えになっていた。