幾度季節が巡っても忘れらんない恋をした。



『もう、雪遅い!!』


「ごめんって!!」

『もういいよ!!』

「どこ行こうか。」

ふふ…

雪…ほんとに急いで来たんだ…

シャツボタン全開…

しかも寝ぐせそのまま…

かわいくってしょうがない…


『あははっあはははっ』

「えっ何?
俺なんかおかしい?」


『なんでもないよ!!』

「あっメット二個持ってくんの忘れたからこれかぶっといて」

『いいの?』


「あたりまえだろ!!」


「さぁどこ行こうか…」

『カラオケ!!カラオケ行きたい!!』


「えぇ」


『いいじゃんカラオケ!!』


「仕方ないなぁー」



……………

………………………

……………………………


『会いたかった!!会いたかった!!会いたかった~♪』


「カラオケって疲れる…」


『えぇ楽しいじゃん!!』


「もう沢山歌っただろ!!」

『えぇもう?』

「そろそろ、門限だろ?」

『あっ』

「ほら、帰るぞ!!」


『あっうん…』


『あっ忘れてた!!』

「えっ」

『はい…』

あたしはプレゼントを渡した。


『クリスマス…渡せなかったから…』


「ありがとう…

開けてもいい?」


『うん』

「ネックレスだ!!」

雪は嬉しそうにネックレスをつけた。


「ごめん…プレゼント忘れた!!」


『そっか…』

「目つぶって!!」


『えっ』

「良いから…」

チュッ…
雪は優しく唇を包み込んだ。


スッ


えっ


『ゆっ雪?

なっなにしてんの?

見して…』

「ゆっくりな…」


そっ…




『これ…』
左手の薬指にはシルバーのリングがあった。

「これからもそばにずっと居て…」


雪兎…